今年は、合計3台のエアコンを購入し、その全てをダイキンで揃えたので、ダイキンのエアコンのラインアップにかなり詳しくなりました。メインストリームは高級な方からA→F→C→Eの順番で、派生モデルとしてAに加湿・換気をつけたものがR、暖房を強化したものがD、Fに加湿・換気をつけたものがMX、Cの暖房を強化したのもがHになります。
Aは高性能ですがかなり高く、Eはエントリーモデルなので、多くの人はFかCあたりが候補に上がってくるのではないでしょうか。エアコン設置業者の人によると、FとCの違いは機能的には大きな差はなく室内機のサイズで、マンションなどで設置できる壁の面積が限られている場合にFが入らずCを選ぶようなケースが多いとの話でした。我が家は壁の面積は問題なかったのですが、隠蔽配管のFケーブルの長さでFが欲しかったけどCになったケースもあり、隠蔽配管の人はCを選ぶことが多いのではないかと思います。販売価格では大体1万円くらいFの方が高い感じでした。
今年、FシリーズとCシリーズを購入したので、比較したいと思います。
外観
Fシリーズはちょっと丸みを帯びたデザインで、Cシリーズは直線的なデザインです。好みはそれぞれかと思いますが僕はFの方が好きです。
室内機のサイズは、Fが幅798mm、高さ295mm、奥行き272mmで、Cが幅798mm、高さ250mm、奥行き265mmなので、Cが高さに5cmくらい小さいことになります。高さが小さく奥行きがほぼ同じなので、Cシリーズの方が感覚としてニョキっと出ているように感じます。
室外機のサイズはどちらも同じで6畳用で幅675mm、高さ555mm、幅284mmでした。
機能
リモコンを比べてみます。左がCで右はFです。
違う点は、以下の3つです。
- 快適自動と自動
- 除湿とドライ
- ランドリー有無
快適自動と自動
ダイキンのサイトによると、快適自動と自動はそれぞれ以下のように説明がありました。
快適自動
快適自動運転をおこなうと、室内・屋外温度に応じて、自動で最適な温度と運転モード(冷房、除湿、暖房など)を選び冷やしすぎ、暖めすぎを防止します。
自動
自動運転をおこなうと、室内・屋外温度に応じて、自動で最適な温度と運転モード(冷房、ドライ、暖房のいずれか)を選び、冷やしすぎ、暖めすぎを防止します。
違いは、次で説明する除湿とドライの違いだけなので、あまり大きな差はなさそうです。室内機と室外機の温度センサーを元にエアコンがどう運転するか決めているように思えます。人や壁などへの温度センサーはなく、それがあるのは上位機種のようです。設定は温度設定ではなく、0.5℃刻みの+と-があるだけなので、温度はエアコン任せになります。僕の体感としては標準にすると結構寒く、少しプラス側に設定しています。
除湿とドライ
FシリーズとCシリーズの違いで機能面で一番大きいのは除湿機能の違いです。エアコンの除湿は大きく分けて弱冷房除湿と再熱除湿があります。弱冷房除湿は冷房と同じくらいの電気使用量ですが、少し寒くなります。再熱除湿は寒くならないのですが、電気の消費量が大きくなります。Cシリーズは弱冷房除湿です。Fシリーズは、ハイブリッド除湿と言って寒くならないけれど電気使用量はエアコンと同じくらいというものになります。
ランドリー
ランドリー機能はFシリーズのみに提供されています。これは上の除湿方式の違いが背景にあるのではないかと思います。
プレミアム冷房
リモコンでは違いがないのですが、カタログで見るとFシリーズではプレミアム冷房が提供されていますが、Cシリーズにはありません。プレミアム冷房は、設定温度まで冷房で冷やした後、その温度をキープしながら除湿することで体感の涼しさを継続するというもので、設定温度を高めにしても涼しさをキープできる利点があります。ここも除湿方式の違いからFシリーズが提供できているのではないかと思います。
能力・消費電力
最後にFシリーズとCシリーズの能力・消費電力を6畳用(2.2kW)で比べてみます。
Fシリーズ | Cシリーズ | |
暖房 能力(kW) | 2.2 | 2.2 |
暖房 最大能力(kW) | 4.6 | 3.9 |
暖房 最小能力(kW) | 0.7 | 0.7 |
暖房 消費電力(W) | 420 | 465 |
暖房 最大消費電力(W) | 1,370 | 1,180 |
暖房 最小消費電力W) | 130 | 135 |
冷房 能力(kW) | 2.2 | 2.2 |
冷房 最大能力(kW) | 2.8 | 2.8 |
冷房 最小能力(kW) | 0.6 | 0.6 |
冷房 消費電力(W) | 495 | 560 |
冷房 最大消費電力(W) | 720 | 820 |
冷房 最小消費電力W) | 135 | 140 |
能力は、暖房の最大能力がFシリーズの方が高いですが、他はほとんど変わらない数字になっています。能力がほぼ同じなのに対して、消費電力はCシリーズの方が軒並み高くなっているので、同じ能力を出すのに電力の消費が大きめになり、Cシリーズの方が省エネ性能は低いことが分かります。
違いまとめ
ダイキンのFシリーズとCシリーズの違いは、主に以下の三つになるかと思います。
- 高さがCシリーズの方が約5cm小さい
- 除湿方式が、Fシリーズはハイブリッド除湿、Cシリーズは弱冷房除湿
- 省エネ性能はFシリーズの方が高め
もしサイズなどの制限がなく、どちらも選べる場合、値段差1万円と除湿の方式の違い・省エネ性能をどう見るかだと思います。